中学国語講師日記〜ipadで国語授業〜

ipadを活用した国語の授業や、教育情報など掲載します。

教員を目指す若者へ

1 教員を目指そう

 教師を目指す若者が減っています。しかし、教師を目指してくれる人がいなければ、私も安心して退職できません。ぜひ、多くの若い力が、教師を目指してほしいと思っています。そしてなるからには、即戦力として、これから10年先の未来社会で、自分の夢を叶えられるように、生徒を指導してほしいと思います。

2 大学の採用試験指導の課題

 教員採用試験の2次試験は、集団面接と個人面接で行われるところが多いと思います。個人面接は、本人の志望動機や経験などを記入した面接表と、教科の指導案をもとにして行われます。私はこの面接表と指導案の添削を頼まれることが多々あります。そしてこれらを見た時、思うのは、「大学で指導されていないなあ〜」と言う感想です。

 教育実習生を受け入れていると、大学の教育課程を担当している教授にお目にかかる機会があります。ほとんどの教授が元教員、きっと校長先生もしくは、指導主事をされていた人でしょう。その方たちに共通するのは、現在の指導要領を取り入れた指導の実践経験がありません。ましてや、ICTを使った授業など皆無です。自ずと古い指導になります。大学と現場の連携が、もっと早い段階から取れていれば、少しは改善されると思われます。しかし、今の接点は教育実習の3週間だけ。これでは、本当の現場をしらないまま、教員採用試験をうけるということになります。これが、大学の採用試験指導の課題です。

 今、教員を目指している若者は、とても素直で真面目な人が多いと感じています。「なぜ、教員を死亡したのか?」と言う問いに対して、一番帰ってくる答えは、恩師の影響です。「自分も恩師のように、生徒に夢を与えたい。」そんな純粋な気持ちから、教師を目指してくれています。そして、「どんな教師になりたいか?」と言う質問に対しても、「恩師のように暖かく、生徒の立場に立って考えられる教師に成りたい。」と、実に純粋な志です。一昔前なら、ぜひなってくださいと、言いたくなってしまいます。

3 採用試験に合格するために

 今の中学生の10年後の社会は、どんな社会になっているのでしょうか。来年度から施行される学習指導要領には、「予想不可能な社会」と書かれています。Society5.0の社会で生きる生徒のために、授業改善が必要不可欠です。そのキーワードが「主体的・対話的で深い学び」なのです。教師として、生徒の成長を願うなら、授業改善をして、ICTを駆使し、個々の生徒の力を伸ばしてあげなくてはなりません。そうなのです。これからの教師に必要なのは、新たな未来社会で生き生きと生活できるように指導することが必要なのです。

 面接試験で、このようなことをいえる実習生にあったことはありません。本番の試験でもいません。本当に、教師になりたいと思うならば、具体的に、どのような指導を、いつまでに、どんな目標を定め、実践するかを話すことができたら採用試験に合格できます。ただし、そのためには、自分の実力をつけることが必要です。

 来年の4月から、本気で教員になりたい若者の力になりたいと考えています。論文の添削、受験票、単元指導計画の添削指導だけでも、かなり違うと思います。しかし、本来なら、添削指導が必要ないくらいの実力をつけてもらいたいと思います。そのためには、1年ぐらい必要でしょう。今、真剣にお手伝いしたと考えています。よろしくお願いします。