中学国語講師日記〜ipadで国語授業〜

ipadを活用した国語の授業や、教育情報など掲載します。

JSETの研修会で発表しました。

www.jset.gr.jp

信州大学で、ICTに関わる教員養成、教員研修がテーマの研修会で発表してきました。

報告書です。ぜひ、読んでみてください。

2年ぶりの会場開催だったそうです。参加者は15名ぐらい。オンラインは5名ぐらいでした。大学関係者の発表を聞いていたら、やっとICTの育成に取りかかり始めたばかりでした。

学校にパソコンが入ったのって30年前です。結局、文科省の指示がないと動かない。現場とかけ離れている現状を感じました。

www.jstage.jst.go.jp

 

JSETの研修会で発表しました。

www.jset.gr.jp

信州大学で、ICTに関わる教員養成、教員研修がテーマの研修会で発表してきました。

報告書です。ぜひ、読んでみてください。

2年ぶりの会場開催だったそうです。参加者は15名ぐらい。オンラインは5名ぐらいでした。大学関係者の発表を聞いていたら、やっとICTの育成に取りかかり始めたばかりでした。

学校にパソコンが入ったのって30年前です。結局、文科省の指示がないと動かない。現場とかけ離れている現状を感じました。

www.jstage.jst.go.jp

 

PCで、横書き国語授業のすすめ

 令和3年度の4月から、中学でも新学習指導要領が思考されます。そして、1人1台のパソコンも使用できるようになります。

 これを機会に、国語の授業でも横書きで行ってはどうでしょう。

 下の文は、Wordで文章中の主語に印をつける学習をしたものです。

 上が横書き、下が縦書きです。

 どちらの方がわかりやすく、読みやすいでしょうか。

 

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 このような学習をしたとき、作業のしやすさは、横書きのほうがやりやすくなります。

インターネットで資料を検索したとき、縦書きで書かれているというものはありません。ビジネス文章も横書きで処理されています。

 それなのに、なぜ、国語は縦書きなのでしょう。作文は原稿用紙なのでしょう。

 私は国語の授業でPCを活用し、横書きで行っています。そして、これを全国の国語の授業に広げたいと思っています。

 賛同できる方がいたら、ぜひ一緒に取り組みましょう。



 

教師になる〜ブラック部活からの脱却へ

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https://www.suishin-forum.metro.tokyo.lg.jp

 これは、地域と学校とが共同して学校教育を行っている例を発表したものです。学校を支える体制は、徐々に出来上がりつつあります。教師だけがすべてを抱え込む時代は過ぎてきた過去になりつつあるのです。動画を御覧ください。

   https://www.youtube.com/watch?v=5zVXJ06jHow

 

★教師を目指している人から、連絡ををいただきました。ここには、そのときに送った私の考えです。

 

 教師でなくても、どんな職業でも、辛いこと、苦しいことはたくさんあります。そして、どんな職業でも頑張らないと、AIが人間に変わる仕事をしていく世の中で、豊かな生活を送るのは大変になるのではないかと思います。その人が求める生活レベルにもありますけれど。

 

 公立学校の教師は公務員です。どんな時代になっても、生活で貧困することはないでしょう。やめさせられることも、懲罰を受けるような行動をしなければありません。

 

 活は安定していると言えるでしょう。同じ教師同士で結婚すると、子育てのためには3年間の育休も取れます。その間の生活も保証されます。夫婦どちらでも育休を取得できます。そういうてんでの生活の安定はあるでしょう。ただし、大きく稼ぐことは難しいかもしれません。

 

 教師になる動機は人によって違います。一番多いのは、子供が好きとか、子供とふれあいたい、部活をしたいでしょうか。このタイプの人が日本の教師には多いと思います。このタイプは子供のため、生徒のためと、自分の時間を犠牲にする傾向があります。さらに、授業よりも行事や部活好きです。

 

 そうなると、きっと自分の時間も犠牲にしてまで、働くということになります。そういう教師がいることは、本人が望めば良いと思います。しかし、その思いが強すぎて、頑張りすぎて、疲れて、精神を見出したり、身体を壊すということにも繋がります。

 

 そういうタイプの先生で長続きしている先生は、体力があるのはもちろんですが、一番手を抜いているのは授業です。毎年、同じノート、同じプリントで、教師主導の講義する授業です。生徒はほぼ黙って聞く。ときどき手を挙げさせられるという参加です。

 

 来年からの新学習指導要領では、個別最適化の学習をすすめることが重視されています。日本の教育は一斉から個別へと転換を求められています。そして、そのために、行事を減らすこと、部活動はガイドラインに沿って運営することそして、働き方改革をすすめることが求められ始めました。

 

 さて、あなたはどんな教師になりたいのでしょう?文面からすると、今、私が書いてきた教師たちのような教師になろうと思っていたが、どうもブラック○○と言われて、とにかく仕事が多くて、自分の生活が犠牲になる…と思っているのかと思います。

 

 確かに、今までのまま、あなたがきょうしになりたい目的がそうなら、そういう心境になるのかもしれません。しかし、どんな職業でも大変です。教師と同等か、それ以上に稼ぎたいならば。

 

 確かに、今までのまま、あなたがきょうしになりたい目的がそうなら、そういう心境になるのかもしれません。しかし、どんな職業でも大変です。教師と同等か、それ以上に稼ぎたいならば。コロナ禍でもわかるよう、どうなるかはわかりません。この中で利益を上げている人は、かなり仕事をしています。むしろ、教師よりも長く勤務しているかもしれません。自宅勤務であっても。

 

 私が教師で目指しているのは、生徒が好き、衣が好き、部活が好きではありません。「生徒の力を伸ばすこと、夢を実現させること、学力を伸ばすこと、賞を取らせること。そして、日本の国語教育を変えること」これらを目指しています。

 

 授業重視。授業時間が多くなることを臨んでいます。行事にはあまり意義を感じていません。中学の部活は、将来社会人になって、様座生場面で様々なスポーツや趣味が楽しめるよう、いろいろな部活をけいけんするのもいいと思っています。一流選手は中学の部活動で育てることは不可能です。

そのほか、パソコン部、情報文芸部などの顧問をして、校内のパソコン普及を勧めてきました。

 

 これからの中学校は、パソコンも道具として加わり、ますます個別化が加速していくと思います。しかし、そのなかで、前者の教員の抵抗もあります。

 

 これからの中学校は、パソコンも道具として加わり、ますます個別化が加速していくと思います。しかし、そのなかで、前者の教員の抵抗もあります。

 

あなたの目標が、教師ならば、私は嬉しく思います。

 

 

国語の教科書、これでいいの?

#国語の教科書

 2021年4月から、中学校でも新学習指導要領による授業が始まります。されに、GIGAスクール構想による1人1台のコンピュータを道具として活用する教育も始まります。4月から、授業は変わるのでしょうか。私は国語の教師ですから、国語の先生たちのことが気になります。「主体的・対話的で深い学び」「個別最適化の学習」が、パソコンを使って行われるのでしょうか。単語とか出来事、場所などを調べるだけでは、パソコンを使ったことにはなりません。資料集や辞書の代わりにしただけです。それならむしろ、資料集のほうがまとまっているでしょう。国語の先生がどのような活用の仕方をするのか。色々と情報を知りたいと思っております

 そして、私はパソコンを使った授業をYou Tube「国語指導案チャンネル」中学校編として発信していこうと思っております。今は、小学校の授業についての説明ばかりになっていますが、中学校編では、実際に授業映像なども活用していきたいと思っています。

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 さて、その授業を進めていくための教科書のことです。全国シェア66%の「光村図書」の教科書を使って、授業をしていくことになるます。私は昨年の12月に実際の教科書を手にとって見る機会がありました。さらに光村のホームページを検索して、疑問に思ったことがあります。

① 古い教材が多い。

② 各学年に暴力が容認された作品が掲載されている。

③ パソコンの使用を意識した教材が殆どない。

 

 ③については、GIGAスクール構想がコロナ禍で前倒しになったことと、国語科の実践にパソコンを活用した実践が蓄積されていないので、無理はないことかもしれません。それに、パソコンを使うということで、デジタル教科書へと目が向いているのが現状です。

 一番の問題点は②です。

 4月からの教科書には、各学年とも暴力行為を容認する作品が掲載されています。1年「走れメロス」2年「字のない葉書」3年「握手」昭和ならこういう暴力は美談になっていました。しかし、今は令和。#幼児虐待 #家庭内暴力 #DV #デートDVと、学校ではこれらに対して注意を払うと同時に、教育として撲滅にも取り組んでいます。

 1年の「走れメロス」は、友を互いに疑ったため、殴り合うことで友情を確かめ合います。2年の「字のない葉書」は、家で大酒を呑み、奥さんや子供に手をあげる父親。3年の「握手」は、躾の為、孤児院の子に手を挙げた修道士がでてきます。各学年に登場する暴力。国語の教師はどう教えたらいいのでしょう。

 なぜ暴力描写の作品が、新しい国語の教科書に掲載されたのでしょう。

① 古い教材を定番教材として、好んでいる国語の先生がいる。

② ①の先生が、各地区の国語の教科書選定に関与している割合が多い。

③ 国語教科書の編集者は、①の先生を想定し、古い教材や定番教材を外さない。

④ 国語教科書編集者の顔ぶれが昔から変わっていない。

 これらのことが考えられます。この方たちにパソコンを活用した国語の授業を想定することなど考えられません。自分が経験がないことはわからないからです。

 そして、新しい教材が多くなると、授業準備が大変になるからということも理由だと考えられます。

 これからの国語の教科書は、批判的に読むこと。多角的な視野で作品を捉える読みが要求されます。

 ぜひ、多くの国語の先生に考えていただきたいと思っています。 

大丈夫?1人1台のパソコン配置

 今年度中に1人1台のパソコンが配置られるというニュースは、教育新聞などから把握している。97%の自治体で配布の予定とあるので、私の区でも配置されるのだろう。そう、だろうという状態。なんのお知らせも管理職のところに来ていない。

 文科省や東京都は、ICTを活用した授業動画集を配信している。

www.mext.go.jp

https://www.youtube.com/watch?v=qNH0nV6F_Mg

 実際、学校に配備するのか、各区市町村教育委員会になる。そこからは何のお知らせもない。

   機種は?

   全員が接続可能なネット環境は?

   アカウントは? 教員にもパソコンが配備されるのか?

 まったく、現時点ではわからない。それに、教員は都の伝達研修1回と、あとは動画を見るだけで、4月から1人1台のパソコンを使っての授業ができるのか。

 本校にたがわず、ティーチングスタイルの授業が行われている日常。「個別最適化された学び」にさえ可能なのだろうかと不安に思っている。さらにICT活用。しかも、教員の補助的な使い方ではなく、1人1台で。

 どうなるのだろうと、不安が増す昨今だ。

 

校内改革を阻む壁

 校務システムの掲示板に、次のような書き込みをしました。新学習指導要領の施行のためにも、働き方改革を進めようと、部活動の短縮を提案しています。しかし、一部の先生は反対しています。部活動が好きな先生たちです。しかし、若手を含め、時間短縮に賛成な先生たちもいるはずです。ネットの会議室に意見を言ってほしいのですが…これも出てきません。

 部活動と行事を見直さない限り、 

     個別最適化学習は不可能です。

 反対する教師には、これからの学習指導より、今の部活なのでしょう。

*************************************** 

 令和の日本型学校教育」の構築を目指して~すべての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(中間まとめ)(令和2年10月 初等中等教育分科会)

https://www.mext.go.jp/content/20201007-mxt_syoto02-000010320_1.pdf

 というのが、発表されました。自己申告の面接でもお話ししたように、来年度からは新学習指導要領が施行されます。

 GIGAスクールとも重なり、より個別教育が必要になると共に、ICT教育への対応も必要です。

 来年度の教育課程に沿った授業をするためには、今まで以上の授業準備と個別指導が必要です。現在の学校運営に上に、それらを積み重ねるのは、私の経験からいっても不可能です。ゆえに、今の学校運営のスリム化が必要です。

 そこで考えられるのは、まず、部活動のスリム化です。部活動の数を減らすことや、練習時間の縮小が必要です。現在の部活動の時間(1年中18時30分最終下校)を30分短くすること、活動日数を週3日する。その代わり、生徒は兼部も可とする。これによって、先生の負担と、生徒には多様性という選択肢も広がります。部活動の生徒も、補習や支援の会の講座なども受ける機会もできます。

 次は、行事のスリム化です。私がこの学校に来たとき、多くの学校は、行事を減らしました。しかし、本校は3大行事を実施しています。「こんなに授業を削っているのに、授業時数が足りているというのだろう?」という疑問がありました。その答えは、つい最近分かりました。実力テストや、他の行事を教科の授業としてカウントしていたためです。そのカウントをやめると、授業時数が足らないということがわかりました。ゆえに、来年度は、行事を精選しなければなりません。まずは、文化祭と合唱コンクールの1本科でしょう。もはや3大行事とう発想は、授業時数という観点から成り立ちません。もし、今年度なみにしたい場合は、土曜日の6時間授業を、年4回行う必要が出てきます。これの振替休業日はありません。教員は長期休業での振替になるでしょう。

 現在、C4(エデュコムの校務支援システム)の会議室には、部活動の活動時間の短縮についての意見を求めています。なかなか意見が集まらないのが現状です。

 日本人は、議論が苦手です。それは意見を言うと、それを人格だと判断されるからだと思います。ゆえに、反対意見を言うときには、意見に対してよりも、人格に対していう場合が多いからです。

 中3の国語の教科書に、「批判から批評へ」という教材があります。そこには、「会議の場で必要な言葉は、批評する言葉。しかし、ここに批判の言葉を持ち出す人がいる。相手の欠点が目につき、不平不満を口にすることだ。いわゆる感情的な言葉。」そこで筆者は、「批評の言葉をためる。」そのためには、「相手に届くよい言葉を探す努力。相手の言い分をくみ取れるよい耳の力を育てる努力」をすることが大切だと述べています。

 人には「自己ルール」があります。これは生きる中で身につけた価値判断や美意識で作られた、1人1人違うものです。ゆえに、批評の中で認め合い、調整し合うことが必要なのです。

 部活動の活動時間を30分短縮する。さらには、活動日を1日減らす。その代わり、生徒には兼部を認める。これによって、顧問の教員の負担が減り、部活動以外の補習や委員会活動を行うこともできます。また、生徒の放課後の活動に多様性が生まれます。補習を受けたり、勉強のアドバイスを教員から受けたりすることもできるでしょう。支援の会の講演会に出席するのも可能です。

 このような意見を、ぜひ、会議室に書き込んでください。これからの学校を運営していくのは皆さんの力です。