中学国語講師日記〜ipadで国語授業〜

ipadを活用した国語の授業や、教育情報など掲載します。

パソコンで学ぶ、国語の学習

 都内の学校にパソコン室ができたのは、1990年ごろです。今から30年前。私はその時にパソコン室の担当となり、若手教員研修の講師として、パソコンを使った国語の授業を公開しました。それから30年。パソコンを使った国語教育を実践し、ノウハウを蓄積してきました。

 平成7年(1995年)、東京で開催された全日本中学国語研究協議会では、第6分科会として、杉並区立阿佐ヶ谷中学校で、全国初、パソコンを使った国語の授業を公開しました。そのときに使用したのは、教科書の教材とワープロソフトの「一太郎Ver.3」でした。

ワープロは作文の主流になる。」

「文章の読解と要約には最適なツールとなる。」

と、その当時から確信し、その後も実践を続けてきました。

 しかし、令和元年(2019年)11月に東京の港区立高陵中学校で開催された同大会で、パソコンを積極的に活用した授業は公開されませんでした。30年を経て、ワープロはビジネスや、大学のレポートや論文に欠かせないものとなっているにも関わらず、中学の国語の授業での使用率は、OECD加盟国で最低という調査結果が公表されました。2018年実施のPISAによる結果です。読解力も先の加盟国37カ国中11位に転落しました。ネット時代への対応の遅れと、パソコンを使用した授業を行ってこなかったことが原因として分析されています。

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 このカテゴリーでは、パソコンを活用した国語の学習について紹介していきます。

 国語の授業は、発達段階に沿った文章と視野を教材として授業を行います。ゆえに、読解や作文やプレゼンテーションなど、学習内容はそんなに代わりがありません。よって、勉強の術を理解すれば、国語ができるようになります。そのため、外国の方に対する日本語指導にも活用できると思います。

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