中学国語講師日記〜ipadで国語授業〜

ipadを活用した国語の授業や、教育情報など掲載します。

『教師崩壊』

 5月11日発刊のこの本。詳細な取材とデータにより教師の現状が明らかにされています。1時間の余裕もなく決められた教師の授業時数。特に少人数や端数時間が発生する教科の先生は、1週間で29時間の時間駒の中、24時間の授業があります。そして、は数時間が1時間とか2,3時間の場合で講師が見つからなかったら、その時間もかぶって授業をすることになります。24時間で1日の空き時間が1時間しかありません。

 最終下校時間は15:55分。この時間まで休憩時間も取れず働きます。そしてその後は、部活動があり、会議が有り、教材研究が有り、生徒指導が有り…16:45分が勤務時間の終わりですが、とうてこの時間には帰れません。

 月45時間以内と、教員の残業時間の規準ですが、1日5時間残業をすると、2週間射ないで、上限を超えてしまいます。過労死ラインである80時間を越える先生が7割以上もうなずけます。(本校では3~4割)

 これでは本を読む時間も取れません。自分を研く時間も無い状態となります。流しているような授業、一方的に教え込む授業、知識だけを伝える授業ばかりとなり、新しい学習指導要領にあるような、思考力・判断力を養う授業などできません。

 この本には、そんな現状がリアルに書かれています。

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 私の学校では、校務システム(C4 Cフォース)【エデュコム】を最大限に活用し、連絡をC4で頻繁に行い、会議をなくし、校務の効率化を図っています。現在、新型コロナ対策のため、残業者はほとんどいません。いても1日2時間程度で、毎日ではありません。通常でも2,3割の先生が月60時間前後となっており、過労死ライン越える先生は1割程度です。